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2007年02月 アーカイブ

2007年02月10日

大汗腺と小汗腺

体の中の汗腺は2つあり、エクリン腺とアポクリン腺といいます。どちらも皮膚の真皮というところから皮下組織にかけてあって、それぞれアポクリン腺が大汗腺、エクリン腺が小汗腺といわれています。

小汗腺と呼ばれるエクリン腺は、体に生えている毛とは無関係に無数に存在します。その数は全身で200万〜500万と言われています。特に多いのが手のひらや足の裏などです。多汗症の人の汗はほぼこのエクリン腺が関係しています。

大汗腺と呼ばれるアポクリン腺はその出口が毛根と同じところに合って、特定の場所にのみ存在します。

主にわきのしたや足の裏それに陰部です。
アポクリン腺からの汗は、ベタベタした汗です。確かに複雑な分解を経ているので、いやなにおいはしますが、アポクリン腺だけではわきが臭のように強いにおいにはなりません。アポクリン腺のある場所が、高温多湿の汗をかきやすく細菌が繁殖しやすい場所になるので、色々な要素が加わってあのわきが臭が起こってくるのです。

汗の量

私たちは常に汗をかいているのを知っているでしょうか。

実はこの汗はエクリン腺からの汗ではなくて、皮膚の内側から薄い水分を分泌しています。これを浸透分泌といい皮膚の表面を乾燥させないための働きをしています。しっとりと潤っているように感じるのはそのためなのです。
一般の発汗作用というのは、気温の上昇で身体が暑くなり、体温を下げるために汗を出す事をいいます。

その他にも、緊張したり、興奮すると汗が多く出ます。手に汗を握る・冷や汗をかく などと表現されるのがそうですね。

そういった全ての汗の量を換算すると、人間が1日にだす汗の量は、1リットル〜2リットルにもなります。
もちろん夏の暑いときや、運動した時などはもっと多くの汗をかいているのです。
すべての汗に臭いがついてしまったとしたら、やはり相当な臭いになってしまうのも理解していただけるでしょうか。

2007年02月11日

良い汗とは

気温などの上昇で身体が熱を持ってくると、体温を下げようとする働きがおきます。
体温を下げるのに必要なのが汗です。

身体が熱くなると血液中からミネラルと水分が汗腺に流れていきます。主に体中に存在しているエクリン腺から汗をだそうとします。
身体の組織を作るのに重要なミネラルは、そのまま血液中に戻りますが、汗腺から水分を出します。これが、汗という事です。
良い汗はミネラルは血液に吸収されて水分だけを体外に放出します。そのためサラサラでにおいもあまりありません。

サラサラなので、すぐに蒸発して乾き、体温を即座に下げる働きをすることが出来ます。
身体が冷えれば汗はひいていくので、必要以上の汗をかくということもなくなります。

また若干の塩分も含まれているので、厳密には良い汗は弱酸性です。

2007年02月12日

良い汗をかくには

人間の体には300万〜500万もの汗腺が全身にあります。
そのうち汗をきちんと出している汗腺は半分くらいで、残りの半分は使われずにいます。
冷房の中にずっといたり、食生活などのせいでベタベタの乾きにくい汗を出している人は汗をかきにくくなり、ますます汗を出してくれる機能が交代していってしまいます。汗腺が詰まってしまい、老廃物や角質が溜まりやすくもなってしまいます。

全部の汗腺を使うことは事実上無理だとしても、サラサラの良い汗をたくさん出した方が、体にも良い影響をもたらします。
体が汗で自然に冷える事が出来れば、無駄な汗もかかなくなり、体バランスも整ってきますね。
ですから日頃から良い汗をかくことを心がけるのが大事です。
だらだらと流れる汗をかくよりも、じんわりと全身にうっすら汗を出すような体にするのが一番効果があります。

半身浴やヨガ、全身のストレッチなんかが汗腺を増やすのに適しています。

2007年02月13日

表皮

体中の表皮の厚さは、0.1mm〜0.3mmくらいです。手のひらと足の裏はやや厚く、個人差はありますが手のひらでは0.7o、足の裏の表皮で1.3o位までの厚さになります。

表皮は4層になっていて一番下の真皮に接しているものから「基底層」、「有棘層』、「顆粒層」になり、一番上の表面を「角質層」といいます。

基底部で細胞が分裂され、成長するにしたがい有棘層、顆粒層に移動しやがて角質層に移行すると角質化してはがれていきます。古くなった角質層がアカとなって体からはがれていくのです。
この一連のサイクルを繰り返すのですが、そのサイクルは約4週間で皮膚は新しく生まれ変わり続けます。

表皮には神経も血管もきていないので、出血することもなく傷が付いても痛みはありません。

皮下組織

皮下組織は部分によって厚さが違いますが、その殆どは脂肪でできています。このことから繊維組織の多い真皮とは区別する事が出来ます。みなさんがいわゆる皮下脂肪というのはこの場所の事をいいます。脂肪には個人差がありいちがいにどのくらいとはいえませんが、皮下組織に含まれているものは脂肪を除くとみな同じです。

皮下組織には臭いを出す要因となる「アポクリン腺」や毛の根元、「毛根」があります。
皮膚の仕組みそのものだけでは、においと関係するものはなさそうに思えますが、真皮にあるエクリン腺、この皮下組織にあるアポクリン腺という2つの汗腺と皮脂腺腺の組み合わせでにおいというのが発生されます。

この皮下組織から真皮、表皮でアカとなって体から剥がれ落ちるという一連のサイクルを繰り返し行うことで、皮膚があらたに生まれ変わっていくことになります。

悪い汗とは

汗は体温を下げるために必要なものですが、汗を出す働きが上手く機能しないと汗が臭いの元になってしまいます。

血液中のミネラルと水分が汗腺に流れて、ミネラルは血液中に戻って再吸収され、水分だけがですのが良い汗ですが、なにかの理由でミネラルが血液に再吸収されないで、水分とともにそのまま汗として出てしまう事がおきます。これが悪い汗というわけです。

ミネラル分を含んだ汗は、べたべたしていて蒸発しにくく、そこに皮膚や空気中の細菌がくっついてきて汗の成分を分解してしまいます。
べたべたで乾きにくいので、汗の粒も大きくなり、余計に蒸発しにくくなっていきます。
ミネラル分を含む汗はアルカリ性になってしまい、細菌の繁殖を促してしまいます。
そのままでも臭いが発生しますが、乾いた後も菌が身体や衣類に付いているので臭ってきてしまいます。

また、身体からミネラル分を出してしまうので、体の機能が上手く働かなくなったりと体調不良の原因ともなってしまいます。

2007年02月14日

2007年02月15日

人間がにおいとしてと感じるものとは

人間が嗅覚でと感じるものを挙げていきます。

・しょうのう臭   逆にさわやかだ、と感じる人もいるようです。反エロチック臭として良く知られています。
・果実臭      主に桃のにおいを基本にしたもの
・腐敗臭      人は腐った臭いには大変敏感なようです
・焦臭       焦げ臭いと表現されるものと お菓子のカラメルのように甘やかだと感じる人も
・糞臭       動物の体内から排出されるもの
・バラの香り    良いにおいから臭いにおいまでさまざまに感じることが出来ます
・じゃこう臭    いわゆるフェロモン臭といわれるもの
・石炭臭      病院の消毒薬のにおい
・にんにく臭    にんにくのにおい
・酢酸       酸のにおいというよりも酢のにおいとして認識されています。三叉神経をかなり刺激します。

人間の嗅覚はこれくらいしか嗅ぎ分けられなく、普段はこのうちの2つか3つが一緒になったものを嗅いでいるにすぎません。
まざったものによって良いにおいなのか嫌なにおいなのかを判断する事になります。混ざったものの程度によってはある人は良いにおいと感じ、ある人は臭いと感じるのは個人個人の嗅覚の差であるとしかいえません。

2007年02月16日

わきがの臭いは何故嫌われるのか

わきが患者に「わきがの臭いは好きですか?」とアンケートを行ったところ、90%の人が「嫌い」と答えたそうです。

また、わきがではない正常な人に同じ質問をしたところ「嫌い」と答えた人は92%にのぼり、わきがの臭いに対する嫌悪感はかなり高いものになっています。

一般的に好ましい匂いは花の香り、ムスク臭、樟脳香などでさらにペパーミントなどの香りが続きます。中位ランクから下に、じゃこうのにおい、エチメルカプタン、ホルマリンなど腐敗臭や刺激臭などになり香りとしては最下位になっています。
好ましくない臭いとなると、病院のにおい、すっぱい臭い、こげた臭い、にんにくの臭いなどが上げられています。

わきがの臭いをこれに当てはめると、じゃこうの臭いに脂肪が腐敗した臭い、すっぱい臭いなどが混ざり合った臭いになるので、臭いとしては、かなり強烈で嫌われるにおいになってしまいます。

2007年02月17日

アポクリン腺

アポクリン腺とは汗を皮膚の上に分泌させる働きの汗腺です。
人間のアポクリン腺は、わきの下、乳首、外陰部およびその周辺に集中しています。固い毛のあるところに密集しています。

アポクリン腺はぐるぐると糸球に丸まって腺体と呼ばれていますが、それが皮膚の皮下組織の中にあり、汗の出口は毛が表皮から出る部分(毛穴)と同じ場所に開いています。
その腺体というのは大きく、同じく汗をだす腺のエクリン腺と比べると約10倍もあります。このことからアポクリン腺を大汗腺とも呼びます。

真皮にあるエクリン腺よりもさらに下の皮下組織という深い場所にあるので、それだけ体の深部の汗を排出する腺といえます。
アポクリン腺のPHは5.0〜6.0程度あります。
アポクリン汗は脂肪成分(4種類の脂肪と中性脂肪、脂肪酸、コレステロールも含まれます)、蛍光物質、鉄分、色素などが含まれています。

これらの汗の分泌物が臭いの元凶となってしまいます。脂肪系が臭いの原因をつくり。鉄分や色素が衣類の汚れをつくってしまいます。

2007年02月18日

皮脂腺

皮脂腺はアポクリン腺と同じくその出口が毛穴と一緒になってそとにでています。

皮脂腺は毛を包み込んでいる毛包に必ず付いている腺です。つまり毛のあるところには必ず皮脂腺があり、この皮脂腺の働きにより毛や皮膚に潤いが与えられる、ということになります。
皮脂腺の分泌物には表皮のあたりで毛などに付着している細菌を分解して脂肪酸にしてしまうものがあります。つまり、皮膚の表面の脂質は、皮脂腺から作られたままの分泌物と、細菌などを分解して出来た脂肪酸などが入り混じっていることになります。

また、空気中の中には無数の細菌がいるので、毛穴からでてきた皮脂腺の分泌物が湿度や体温によって新たに細菌と結びつき繁殖を始めてしまいます。
これが臭いの元になっているのです。

脂肪酸は独特のにおいを放ちます。したがって皮脂腺の分泌物が脂肪酸に変われば変わるほど臭いの元が多く作られてしまう事になります。

皮脂腺は、皮膚に潤いを与えてくれる重要な役割をしてくれていますが、このように脂肪酸になってしまうと、その潤いが細菌の繁殖をむしろ助ける事になってしまいます。

2007年02月19日

わき毛と細菌

思春期になるとわきの下に毛が生えてきます。第二次性徴の証で人間として大人に近づく証拠となります。

わき毛は個人差もありますが、平均で片側で400本生えています。髪の毛よりもちぢれています。
わき毛の本来の働きは、わきの下にかいた汗を早く蒸発させるために役立っています。つまりわき毛はなくてはならないものなのです。

けれども、わき毛があるということは、そのわき毛1本1本に皮脂腺があり、その分泌物と細菌がくっつき繁殖して嫌なにおいをだしてしまうのです。
簡単にいうと、わきの下の皮脂腺からでた脂肪分の分泌物に空気中やわき毛についている細菌がくっ付き繁殖をして、その時に皮脂腺の分泌物が分解されてしまいわきが臭の原因をつくってしまう、ということです。

アポクリン腺から出た分泌物も嫌なにおいを発生させるので、これらをエクリン腺から出る汗が薄めて広範囲に臭いを広げて行ってしまいます。

2007年02月20日

エクリン腺

エクリン腺は体中のどこにでも存在し、その数は皮膚の1平方センチあたり130個、全身の数は200万個以上になります。

特に多いのが手のひらや足の裏でわきの下にももちろんあります。
アポクリン腺に比べると小さいので「小汗腺」とも呼ばれています。
クルクル丸まった糸球状になっていて、真皮の皮下組織に近い場所に存在します。
汗の出口は表皮に通じて外にでています。
エクリン腺からでる汗は99%が水分です。のこりは固形成分になりますが、その殆どが塩分です。
体から出る汗が塩辛く感じるのはこのエクリン腺から出る汗に塩分を含んでいるからです。

このようにエクリン腺の殆どが水分なので、エクリン腺そのものには臭いはありません。エクリン腺の出す汗がアポクリン腺の分泌物を薄めて広げてしまい、
それが臭いの原因を広める事になってしまっています。
多汗症で臭いのない人はこの汗が元凶になっています。

2007年02月21日

3つの分泌物と細菌との関係

体には全身に毛が生えており、その毛にはもれなく皮脂腺もついていて毛穴から分泌物を排出します。

空気中には色々な細菌が繁殖していて汗をかくとそこの湿度や温度が細菌の繁殖をおおいに助けてしまいます。
その細菌と皮脂腺から出てきた分泌物が組み合わさって脂肪酸という物質に変わります。この脂肪酸は独特なにおいを放ち、多く排出されればされるほどにおいの原因になってしまいます。

わきの下を例にすると、わきの下には片方だけで約400本の毛があり、その一つ一つに皮脂腺があります。
エクリン腺やアポクリン腺の汗腺から汗が出てわきの下は湿っています。皮脂腺からは脂肪酸を含む分泌物が排出されています。
そこに空気中を漂っていた細菌が繁殖し新たな脂肪酸や酵素をつくりだしてしまいます。
つまり、においの原因になっているものは、アポクリン腺と皮脂腺が作り出す分泌物が細菌と交じり合って繁殖し、さらにエクリン腺がそれを薄めて広範囲に広げてしまう、というふうにまとめることが出来ます。
アポクリン腺分泌物+皮脂腺分泌物+細菌+エクリン腺の汗=いやなにおい  ということです。
においの原因がひとつではない、ということは逆に言えばにおいの元を1つだけ排除してもだめだ、ということでいやなにおいを治すにはこれら全て原因をなるものを取り除いていかなければならない、ということになります。

2007年02月22日

わきがの臭い

わきがは体臭の1つですが、なぜ嫌なにおいと判別されてしまうのでしょうか。

人間は色々なにおいをかぎ分けることができますが、実はあまり細かくにおいを感じる事は出来ません。なぜなら嗅覚というのは疲れやすく、長い間そのにおいを嗅いでいると麻痺したようになってしまい何のにおいかわからなくなってしまいます。これを「選択的疲労」といいますが、わきがの人は常に自分のにおいをかいでいるので、正常な嗅覚の人よりも自分のわきがに関しては麻痺してしまっている傾向があります。

わきがの臭いは人間が臭いと感じるレベルの臭いがいくつも混ざり合っているために、何の臭いで何が臭いのかというところまでは分かりません。
また、臭いを判別する基準もあいまいなために、ひとことで嫌なにおいという風に判別されてしまうのです。

2007年02月23日

わきが心身症に陥らないためにどうすればよいか

わきが心身症にならないためにも次のようなチェックポイントを参考にして悩みを少しでも減らせていければと思います。

1.信頼できる人に本当ににおうのか聞いてみる
  人知れず悩んでしまう事柄なので、他人に聞くのはつらいでしょうが、勇気をだして信頼できる人にだけ今の状態を話しておいてほしいと思います。
  もし本当に臭うならば、手術やその他のことも相談できるでしょうし、本人が気にするほどでないと言われるだけでも精神が落ち着きわきがの完治に
  より早く近づくことになります。
2.自分の嗅覚を信頼する
  周りの様子だけで悩んでいる人は今一度自分でにおいを確かめてください。お風呂に入った直後と2時間くらい経った後に試してみましょう。
  わきが臭はあれば分からないということはないので、まずは自分で確かめてみる事が先決です。
3.耳あかなどで調べる
  耳あかが乾いている人はわきがではありません。お風呂に入った直後は耳に水が入っている事もあるので避けてください。
  また、肌着やTシャツなどのわきの下の部分に色が付いていなければ、皮脂腺やアポクリン腺からの分泌物が少ないという事なので
  わきが臭はあまりしないと思います。
4.専門家に相談する
  当たり前のことですが、専門家の人はわきがの人本人と同じかそれ以上にその気持ちを分かってくれます。もしわきがであったとしたら
  それを治してくれようとしてくれる専門家なのですから、何でも包み隠さずに気持ちをぶつけても構いません。
  また多くの患者をみているので、自分のわきががはたしてどのくらいなのかも判断してくれます。

あまり1人で思い悩まずにプラス思考でいってほしいと願っています。
  

2007年02月24日

わきが心身症になりやすい性格

わきが患者の1割〜2割が程度の差こそありますが、わきが心身症に陥ってしまっているのが現状です。

わきが心身症になってしまいやすい性格というのはどのような性格なのでしょうか。
心身症の人を観察したレポートがありますが、それによると、

1.抑うつ型の性格の人(わきが以外でもささいな事ですぐ悩んだり落ち込んだりしていまう)
2.自己中心型(人からの非難や意見が受け入れられず我慢が出来ない)
3.自信のもてない人(依頼心が強い)
4.完全主義の人(何をするにも完璧にしなければ気がすまない)

このような性格の人が必ず心身症になるわけではありませんし、人間はだれでもこういった性格は持っているものなのですが、わきが心身症になってしまう人というのは、これらの性格が大きく関わってきていると思われます。
ひどくなるとノイローゼのようになってしまい、そうなってしまうとわきがを治す治さないよりも、心因的なものの治療をしなければならなくなってしまうので要注意です。

2007年02月25日

自律神経とは

人間が汗をかくことを発汗作用といいますが、この発汗を起こすのは脳からの命令で自律神経、特に交感神経というところが行っています。
自律神経というのは、植物神経ともいわれ、脳からの命令で生きるために必要な体の活動を支配するための神経です。生命の源をつかさどっている心臓や肝臓などの臓器にも作用しているので、事故などで植物人間になってしまった、というような言い方をするのも、この植物神経が生命を維持するために必要な働きをしているから、そう呼ばれるのです。つまり、自律神経は運動神経などと違い、自分ではどうすることも出来ないところで活動をしている、ということです。

自分ではどうすることもできない自律神経ですが、脳からの命令によって働くので、精神的な不安や極度の緊張などによってその働きがおかしくなってくる事が最近分かってきました。いわゆる自律神経失調症と言われたりしているものですが、自律神経の命令で発汗の分泌がおかしくなり上手く作用しなくなると、汗が止まらなくなったり、いやなにおいの汗がでてきてしまったりするのです。

2007年02月26日

わきが心身症になる原因

わきがの人は少なからず臭いや汗に悩まされているのですが、わきが心身症といわれるほどになってしまうのにはどんな原因があるのでしょうか。

1.自律神経失調による原因
  精神的な思いの強さやわきがに関係なく極度の興奮状態に置かれている人、思春期などのホルモンバランスの異常、など自分ではどうすることも出来な  い発汗はこの自律神経失調だと言われています。自律神経が上手く働かなくなってわきがに悩まされるのか、わきがを悩むあまりに自律神経に不調をき  たすのかは定かではありませんが、とにかく自分で治す事はできない症状です。
2.遺伝性わきがによる原因
  両親がわきがの場合はかなりの確率でわきがが遺伝するので、それを気にするあまり自分もそうなのだ、あるいはそうなのではないだろうかと悩む精神  的負担が心身症にまで発展してしまう原因です
3.嗅覚の異常による原因
  
普通の人よりも嗅覚が強くて少しのにおいでも必要以上に気にしたり、逆に嗅覚が弱まっていて自分では気づかないにおいなのに人から指摘されてしま  うと、自分で分からない分人に知られてしまっているのではないか、今もにおっているのではないか、と気にしてしまいそのストレスが心身症へと駆り  立ててしまいます。

2007年02月27日

わきが心身症とは

わきがは他人からも気づかれるほどの体臭であり、自分でもにおいを感じるものです。

わきがを患っている人の中の多くの人が他人に気づかれているのではないか、臭いのために避けられたり嫌われたりしているのではないか、と悩んでいます。

わきが心身症とは、こういったわきがの人の心の中にまで追い詰められてしまう人のことをいいます。
わきが心身症に陥ってしまう理由は大きく分けて2つあると思います。

まず1つ目は、わきがの原因となる2つの汗腺は精神的なものにとても左右されます。わきがによって人に迷惑を掛けないだろうか、わきがだという事を気づかれたくない、もしくは受験や演奏会など緊張する場面がある、などさまざまな緊張や高ぶりがあるとわきに汗をかき、ますますわきが臭がしてきてしまうものなのです。ストレスがたまると胃潰瘍ができてしまうといったような心身症と状況は似ていますね。緊張するから汗が出てわきが臭がしてしまう、わきが臭がするのでますます気にしてしまい、その気になったことがストレスになってますますわきが臭が強くなる、といった悪循環に陥ってしまっています。

2つ目は、病院などで手術をしたにも関わらず、まだ治っていない、わきが臭が取れない、と思いこんでいる人です。わきが臭はもうありませんよ、と他人が言っても自分ではまだあると思い込んでしまい、身体ではなく精神的にダメージを受けてしまっている心身症です。

こちらの心身症の方が、より深刻に重症化してしまう傾向があります。

2007年02月28日

術後の注意点

わきがの手術は吸引法をのぞいては大きさの大小はありますが、わきの下をメスなどで切開して行います。

当然何針かは縫うことになるので、手術後はわきの下には厚くガーゼなどでおさえてあります。激しく動いたりすると傷がふさがらなかったり、皮膚が壊死してしまうことがあるので、しっかりと抑えておく事が大事です。
ガーゼを厚くあてて包帯でぐるぐるとしっかり抑えてあり、定期的にガーゼの交換と消毒を繰り返していきます。

順調であれば10日〜2週間でもれは取ることが出来ると思います。それまでは、腕を上に上げたり、力が入るような動作をしたりしてはいけません。

この期間をどう過ごすかによって、手術の傷跡や治りの早さが決まってきてしまうのできちんと言われたとおりのことを守るようにしてください。

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