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わきがの語源
日本人は体臭が少ない民族とされていますが、わきがという言葉はいつごろどのようにして生まれたのでしょうか?
文書として残っている資料として一番古いものでは、奈良時代の万葉集の中に「脇草(わきくさ)」として脇の臭いのある人を揶揄するような和歌が残っています。平安時代になって歌語の辞書の中に「わきくそ」「胡臭」などとあってはっきりと人間のわきの臭い人として言葉になっています。
日本最古の医学書である『医心方』という本の中にも「わきくそ」「狐臭」と書いてあるので、どうやらむかしはわきがの事をわきくそ、と行っていたようです。
そのあと「あり香」などと言い方が変わり、「わきの香」「わきのか」となり、江戸時代には「わきが」という文字で表されるようになったようです。
体臭の少ない民族とはいえ、こうして文献が残っている事を考えると、わきがという体臭は昔からあり、香をたいて臭いを防いだり、逆に刺客がわきがであったために相手に気づかれて逃げられた話など、色々困っていた事も分かります。
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