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手のひら多汗症
手のひら多汗症は正式には「手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)といい、主に手のひらに大量に汗が出てしまう病気のことをいいます。足の裏に汗を大量にかく多汗症も局所多汗症(部分多汗症)としてこの病名をつけます。症状はさまざまで、一日中じっとりと濡れているような症状や握手をしようとすると水滴が滴り落ちるものまであり、生活に支障をきたしてしまう人もいます。
手のひら多汗症はその殆どが精神的なものからくると言われています。
一日中手のひらや足の裏に汗をかいているので、握手をためらったり、書類などの紙がびしょびしょになったりするのではないか、という不安から、また神経が高ぶり汗をかいてしまう、という悪循環の症状が多いです。また足の裏は靴下や靴などを履いているので湿度が高くなり、本来ならにおわないはずの汗が細菌により酸化し、いやなにおいを出してしまうということも考えられます。
手のひらも足の裏も狭い範囲にエクリン腺という汗腺が密集しています。交感神経の働きで汗は出るのですが、緊張したり、精神的に高ぶると交感神経が汗を多量に出そうとしてしまいます。このため手のひらなどにあるエクリン腺から多量の汗が出てきてしまう、ということになってしまうのです。
汗は血液から作られるのですが、手のひら多汗症の人は、いつでも汗をかいているので、手のひらの体温が低いままになってしまい、血行もわるくなります。
本来なら熱を冷ますための汗なので、手のひらは温かいはずなのですが、多汗症の人の手のひらは発汗作用の汗ではないので、手のひらは冷たい、ということからも多汗症かどうかが分かります。
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